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障がいの病名について Vol.2
🄺 さぁ今週も始まりました。就労支援情報チャンネル「アクセス」の時間です。先週に引き続き今週もソーシャルハートフルユニオン久保書記長にお越しいただいております。
🅺 よろしくお願いします。
🄺 早速先週の話題に続けていきたいんですけれども、先週の話を聞いてると現場でもよくわからい事態になってる来てると、同じ病名であっても人それぞれ違うんだからその病名=こんな対策しないといけないみたいな決めつけちゃうと危険ってことですね。
🅺 そうですね。あの本当にその医療の方、いわゆる精神科医の分野の人でも誤診が多いのが発達障害なので、今日ちょっと今度はその気分障害の方を発達障害と気分障害を大きく分けてと言ったと思うんですけど、例えば「鬱(うつ病)」これの多くが発達障害の2次障害なんですよ。例えば自身がアスペルガーだとしますね。それが自覚ができてないし診断も受けてない。でもなんか人とうまくできないなっていうところで「鬱」になる。診断にいくと「じゃあうつ病です」と。ところがその先にある発達障害を見過ごされていると、基本的に鬱の対策だけしても失敗します。
🄺 それって病状とかパッと見えるものだけで判断しちゃうと大きな過ちになっちゃうわけじゃないですか。
🅺 そうですね。
🄺 だからしっかり一人一人と決めつけるんじゃなくて深掘りしていくことは大事かなと…。
🅺 ただコツは意外と簡単で、やっぱり来る時点で手帳を持ってくるわけじゃないですか、自分で何かおかしいなと思って医者に行ってるわけですよね。それで診断を受けて手帳を貰ってるわけです。一番最初「何っ」て聞くのがまず一番早いです。例えば寝れなかったのか、それともなんかいつも死のうとしてたとか、何かしらそういうことがあって本人が病院の門をたたいているんですよ。その中で診断を受けて手帳を貰って障がい者というカテゴリーに入って就労支援の方でもそうですけど、仕事をしようとして来るわけじゃないですか。その次に診断を受けた時にホッとしたかどうか僕は聞くんですね。医者に行ってその病名言われた時に「ホッとした?」それとも「いや俺そんな病気じゃないよと思った?」「どっち?」って聞きますね。でホッとしたっていう場合はだいたいその病名が当たっていると思います。
🄺 そうなんですか。
🅺 はい、合ってると思いますね。みんな自分でやはりすごい調べてからいきますから。
🄺 なるほどですね、今の時代もうパソコン、スマホでだいたい見れますしね。
🅺 そうですね。自分の病名に納得いかない人は「本当は違うのになぁ」と思いながら、そういう診断を受けててっていうようなパターンが多いので…。
🄺 そこには、じゃあ隠された奥、その先が潜んでいる可能性もあるっていうことですね。
🅺 そうですね、だから例えば本当に「鬱の人はこうだね」っていうのに詳しくなりすぎちゃうと発達障害が原因の鬱の場合、やっぱり発達障害の方の対策をしないといけない場合も多いんですよ。それで鬱の人だと思っちゃうと、やっぱりこうピントがずれていってさらに悪化するというかですね、アスペルガーの人なんかですと「あの支援の人は自分を理解してくれなかった」と、「あの人のせいで就職できない」んだって 10 年ぐらい恨まれちゃうので…。
🄺 障がい者雇用を任せられている人事の担当者が、病状ごとに気をつけないといけない点って何かありますか?
🅺 基本的にはやっぱりその人なんですよ、特徴的なのでいうと ADHD でいうと不注意だとかありますけれど、すごく注意深い ADHD の人もいますしこだわりの弱いアスペルガーの人もいるんですね。だからそういう病名をもらったことで自分が障がい者だというような中で、その病名だけと付き合っちゃうと失敗するのでやっぱりその人というところですかね。
🄺 じゃあ、面接するときとか採用をするにあたって手帳に書いてあるというか、障がいの種別というかそこばっかりにとらわれるんじゃなくて、雇おうと思うんだったらしっかりパーソナルの部分を話して理解していくっていうことが一番大事ということですかね。
🅺 ただもう病名がやっぱり難しいですし、雇う側の理解もそうですけど働こうとする側がいかにわかりやすく説明できるかっていうところもかかってくると思いますね。
🄺 そうですよね。わからないですよね。
🅺 わからないですね。
🄺 複雑にこれが絡んでるわけですもんね。
🅺 そうです。例えばあまり病名とかを理解すると「だって誰だれさん発達障害でしょ?」となった時にそれこそ「発達障害の何がわかってるんですか?」って言われるとカチンとくるだけじゃないですか? もちろん僕なんかものすごい数のいろんな病状の相談に乗ったりしていますので、例えば難病の人なんかも来るんですけどこの人の症状は「鬱」だなとか、要するに職場でトラブルが起きている人のケースがうつ病のパターンになるんですね。そうすると体の問題よりも精神の問題だったりするので、だから働く上で何が邪魔になりそうかなっていうのを、例えば支援の人なんかも日々コミュニケーションをとってて「ん?」となる時があると思うんですよ。「話聞いてるの?」と思う時もあるでしょうし「メールの文面が長すぎるよ」とか、その辺りが発達障害の特徴にすごく入ってくるので…。
🄺 なるほど、そうしたらですよ。これはあくまでも、就労支援事業所を経由して就職した場合に限られるかもしれないんですけど、日頃接している支援員がそういった施設の中で「こうでした、こういう特徴あります」みたいな添え状みたいなものを一緒に持たせて面接に行かせると、企業側もわかりやすいかもしれないですね。
🅺 そうですね。
🄺 「この人ってこんな特徴があるよ」という添え状をですね。
🅺 だからほんとに障がいの「自分説明書」って僕は勝手に名前を付けてるんですけど、「自分説明書」を作らせて「僕はこういう病気障害で、こういう特徴があります」っていうと、誰がどう読んでも「この人働けないじゃん」になっちゃうんですね。
🄺 そうですね。
🅺 ただ、そうじゃなくて「こういうふうにしてほしい、こういうふうにすれば迷わなくて済みます」ってなると「それが特徴だよね」っていうのは今は企業の人はみんな分かってますから、そこをいかに出すかですよね。
🅺 発達障害なんかだと、やっぱり指示命令系統とか「2つのことを同時に頼まないでください」とかっていうのがあるんですけど、でもそれを言葉の言い方を変えると「慣れるまでは、業務命令を出す人を特定してください」とか「必ず文書、メール等で業務指示してください」っていう風な言い方にするだけで、変わるというかうまくいく場合も多いですね。
🄺 なるほど。自分で直接ただ言っちゃうとニュアンスによっては「だから僕、じゃあ働けません」みたいな空気感に伝わっちゃう残念なことも多いのかなと思うんですね。
🅺 「鬱」っていうのが、休ませればいいとかいう風なイメージがあるじゃないですか、頑張れって言うなとかですね、でももう鬱の症状で一番職場で問題になるのは「認知が歪む」って言ってですね。言ったことをちゃんとその通り受け取れなくなるんですよ。「よくやってくれたね」っていうと「あ、この人僕のこと嫌いでこれ嫌味で言ってるのかな」みたいな受け取り方になるんですね。職場で問題になる鬱の特徴はそういうところなんですよ。それが実はその ADHD のコミュニケーションとやっぱり似ていたりするんですよ。だから鬱の状態でいうと基本的には鬱が寛解と言って「落ち着いているから働けます」なんですけど、再発する度にどんどん重くなっていくんですね。だからどちらというとそういう認知が歪んでるっていうところをこそが、鬱なんですよ。だから自分でそういうふうになった時には「少し休みなさいよ」っていう指導ができると本当はいいんですよね。
🄺 とっても深い話聞きましたけども、結局書記長の本を読めと…。
🅺 なるべくわかりやすくは書いてはいますので…。
🄺 次回以降、本をここに持ってきてより深く聞いていっても面白いんじゃないかなと思います。
🅺 例えば発達障害なんかですとカフェラテに例えるんですね。ミルクとコーヒーじゃないですか、例えばコーヒーがアスペルガーでミルクが ADHD だとすると要するにそれに詳しくなるっていうのがコーヒーの産地だったり、じゃあミルクの方は牧草を何食べさせてるとかに詳しくなろうとしちゃうんですよ(病気に詳しくなる)。でも、実際来る人たちはカフェラテなんですよ。混ざってると…。
🄺 なるほど。
🅺 だから「これ産地すごいコーヒーだよね」とか「この牛乳は大自然の中で育ってる」ようになって知ってても何の意味もない。大事なのは、何対何の割合なのかとか、ホットなのかコールドなのかなんですよ。
🄺 なるほど、なるほど。
🅺 それなのにみんなコーヒーについてやたら産地に詳しくなって「これはキリマンジャロですよ」とかで、それで接するのでだいたいうまくいかないですね。
🄺 個々を見てしっかり支援をしていけと…。
🅺 そうですね。やはりその支援の人とか携わる人もそうですけど、間違ってもいいんですよ。しょうがないんです。医者も間違うんですから。そういうふうに思えば「ごめんね」で済むじゃないですか? それがないと「あっ間違えた、障がいに理解がない、差別したのか偏見か」みたいになってくるとますますおかしくなっちゃうので…。
🄺 失敗を恐れず一人一人としっかり向き合って支援をしてくださいと、型にはめずにやってくださいということです。ではまた来週もよろしくお願いします。
🅺 よろしくお願いします。
DJ. カジキング
高橋 義昭 さん Vol.1
🄺 皆さまおはようございます。土曜日の朝といえば就労支援情報チャンネルアクセスの時間です。
🄺 今回は久保書記長がお休みです。ということで今週はですね、なんとアクセスの公式ホームページを見て、ゲストに出てみたいというお問い合わせをしていただいた高橋義昭さんです。よろしくお願いします。
🆃 高橋です。よろしくお願いします。
🄺 いやー、熱い思いの丈をですね、メールでいただきまして…。
🆃 まわりにも出るよ出るよと言っているんで思いの丈を存分に述べて帰りたいなと思います。
🄺 なるほど、今からですね、ぶちまけてもらえたらと思います。
🄺 ただまずですね、リスナーさんたちは髙橋さんて何者ぞよというふうに思われてると思いますんで、軽く自己紹介をしていただいてよろしいですか?
🆃 はい。名前が高橋義昭と申します。雅号っていうのがあって「ニコイシヨシアキ」として、写真家として活動しています。高校卒業した後、大学を経て大学在学中に精神疾患になって悩んだ挙げ句、就活して就職したものの障がい者雇用というのを目の当たりにした時にやっぱミスマッチが多くて指の手では数では数えきれないほど転職を繰り返して、結果、写真家というところにたどり着きました。
🄺 指の数ほど? 数えきれないほどですね。
🆃 はい、数えきれないほど転職してます。
🄺 転職されたということなんですけど、例えばどんな業種が多いんですか?
🆃 WordやExcelを使って事務仕事をするですとか、パソコンのハードウェアに強いのでパソコンを直したりとか、あと写真関係だったりとかパソコンに関わる職業が多かった気がします。
🄺 なるほど、それらは障がい者雇用枠だったんですが、違うんですか?
🆃 最初新卒で入った会社だけ普通枠で、残りは全部障がい者枠だったんですけれども、なかなかミスマッチというところが多くて…。
🄺 なるほど、ミスマッチってどういう部分で感じられました?
🆃 障がい者雇用、雇って終わり、あとは「この部署で面倒見てね」っていう部署の方たちは、障がいの特性を理解せずに雇用する。雇用される側、僕としては面接の時に「こういう障がいがあります」「こういうところに配慮してください」っていうけど、伝わってないよなっていうことが多かったりとか、腫れ物に触る的なところを感じたりとか、あと、ななまじちょっといい大学出ちゃったので学歴で採用するところは早々ダメになることが多かったですね。
🄺 ちなみにですけど、賃金ってその障がい者雇用で最低時給にやっぱ近いんですか?
🆃 最低時給に近いです。ここまでできるのになんでこの賃金で働かないといけないの? とか障がい者に寄り添ってくれるんだったら「ちゃんとした土台を築いて生活したい、生活できればもっと体調も良くなって貢献できるよ」っていうところがあるけど、なかなかお互いがお互いに歩み寄れない。雇用側、雇用される側が歩み寄れない。意地になってしまうところがあるので、そこはすごい悩みました。
🄺 なるほど、例えばこれぐらいのことができるのに障がい者雇用枠だし「高橋さんこれぐらいでいいですよ、そして賃金これですよ」みたいな…。
🆃 そういうところもありますし、僕としても「これぐらいはできるぞ、やってやるって」と言うけれども、体調の管理が難しかったり、体調の管理が難しいから欠勤になってしまったりとか、あとすごく悩んだのが最初から有給が付かないじゃないですか? 有給つかないところが多いと思うんですけれども「明日病院に通院します」って言うと「欠勤で?」って言われて「えっ? 欠勤」。欠勤イコール=マイナス評価みたいな、でも合理的配慮という言葉もある。
🆃 どこが、両者の折り合いの付け所なんだろうというふうにすごく悩んで、僕はあのハローワークとか行政の方の支援を受けてたので相談しやすい環境ではあったんですけれども、それでもなかなか定着っていうところにはうまく結びつかなかったですね。
🄺 なるほどですね。
🄺 これが本当の生の声ですよ。活躍の場とかお互いがどうやってその歩み寄る環境なのか、企業も採用する人を担当者が「じゃあ、その病気の特性を例えば福祉事業所のサービス管理責任者みたいな、資格を取るぐらい学べ」と言ってもなかなか厳しいのもわかるので、なんかそこがやっぱりこう難しいところじゃないかなと僕は思うんですけど、その面接の時に徹底的にお互い本音で話し合うみたいなものが第一歩かなと思ってて、例えば通院が月一回あるんだから、この「月1回は欠勤扱いしないでください」とかですよ。例えばなんかそういう場面の面接ができればよりこうミスマッチがないのかなと思うんですけどね。
🆃 面接の時言うと、落とされてしまうっていう不安が生の声としてはある。競争倍率が高い、例えば初めて見る求人を見て「あっ、ここ雇用形態と待遇含めての賃金がいい」とか思うと、やっぱみんなそれチェックしてて倍率高くなって落ちないような対策をしていく…。するとミスマッチが起こる…。
🄺 なるほど、まあでも高橋さん、国もようやく12月の法改正で令和6年から、スキルアップとかやりがいとか、賃金向上とかいう風に舵を切り出しましたんで、より良い世の中になっていくんじゃないかなとも思いますし、そういった部分でまた僕たちも何かしらの部分ですね。一肌脱いでいければいいんじゃないかなというふうに思います。
🆃 でですね。写真家として活動、要はフリーランスというか起業というか、要はもう働きづらいから自分でやっちゃえと言う結論になったって言われたじゃないですか?
🄺 その話を来週も続けて聞かせていただければ、障がい持っているリスナーさんたちの夢と希望にもつながるんじゃないかなと思うんで、来週もぜひゲストで来ていただけますか?
🆃 はい。いいともー。
DJ. カジキング
高橋 義昭 さん Vol.2
🄺 さあ今週も始まりました「アクセス」の時間です。今週も先週に引き続きメールにてゲスト出演してみたいと言っていただいた高橋さんにお越しいただいてます。
🆃 よろしくお願いします。
🄺 先週はですね、これまでの職歴を振り返りながら自分自身と企業側と「こんなミスマッチがあったよなぁ」みたいな振り返りをさせてもらいましたけども、最後の方にちらっと私がお話しさせていただいた、もうすでに起業してスタートしちゃってると…。理想の職場が無いんだったらもう自分でやっちゃえと…。素晴らしい感覚ですね。
🆃 ありがとうございます。
🄺 その発想は本当に素晴らしいです。障がいがあるとかないとかは関係ないですよね。それで企業家の皆さんはおそらく皆んなそうで、例えば私もそうなんですけど無いんだったら作っちゃえみたいな、初めの第一歩はそこだと思いますんで、素晴らしいスタートを切られてるわけですね。
🆃 はい。
🄺 写真家っていうことは、ちらっと伺ったんですけど具体的にどんな活動を、要はどういう収入源があるのかお聞かせください。
🆃 はい、まず収入源が3つあって一つが WEB 制作です。WEB 制作はなかなか納品実績がないんですけれども、宮崎市にある自転車屋さんのホームページを丸っと作って納品して更新をしていてそれでお金が稼げてます。
🆃 2つ目が「皿洗い」をしています。宮崎第一ホテルにて週に4日間、業務委託をしていただいてお皿洗いの業務をこなしてます。これのいいところが今まで働いてた会社は、所属して与えられた業務をこなして、それでお給料をもらって終わりだったけれども、今はなんか認められてる、ちゃんと稼げてるっていうふうにモチベーションがガーンって上がって体調管理を良くするようになりました。
🄺 なるほど。
🆃 休んでしまうとそれだけ収入に直結してしまうので、1回いくらっていう感じで業務委託として契約を結んでいるので、体調管理をしてちゃんと働いているというところです。
🆃 3つ目が「カメラ」のお仕事ですね。これはカメラのお仕事でカメラマンとして活動しています。撮ってくれって言われることもありますし、撮りますよって言って営業をかけることもあります。物(ぶつ)取りだったり、ポートレート(人を撮る)とかしてお金にしています。
🄺 なるほど、ぶっちゃけストレートに聞きますけど、順調にうまくいった月ってざっくりおいくらぐらいになってますか?
🆃 順調にいくとお皿洗いが週4日の4週間あるとして 32,000 円くらいから、プラス写真と WEB で4万から 45,000 円の間で収まってます。
🄺 なるほど。それだったら宮崎県の最低賃金で 853 円なので、じゃあ一日5時間働いたとて4千何百円でしょ。20 日間働いて8万何千円、引かれるものがあって下手したら7万台、6万台後半って考えたらある程度自分なりに自由な時間もあって5、6万の方がいい感じっていうことですね?
🆃 そうですね。すごく迷ってるのが三保。三保って雇用保険、社会保険、年金は企業に勤めている時はそれほど感じなかったけど、自分で動いてみて三保っていいよなぁーと正直思います。国保も払わないといけないし、介護保険も払わないといけないし、雇用されてるって安心感はあるし安定もしてるし生活するにはすごくいいところだけどストレスで言うと、なんかちょっと違うよなって思いますね。
🄺 いやーでも、これ本当に夢がある話じゃないかなと思います。どこかに雇われないといけないっていう感覚も、それが別に正しいわけでもないし、ただですよ、高橋さんみたいに自分で自分の力で生き抜いていこうってするには覚悟が必要だと思うんですね。
🄺 要は起業をスタートする、独立するには、これも障がい者とか関係なく必ず起業する時は覚悟がいるんですよ。その覚悟の裏付けで、じゃあ自分の餌は自分で取らなきゃなのでそこで多分いろいろと今挑戦していることもあるでしょうし、これからもそこの部分って研磨していかないといけないのかなと思うんですけど、よりもっと仕事を取るためにどんなことをやっていこうと思われてますか? それこそホームページの件数を増やしたりとか、カメラの撮影の現場の件数なんか増えていけば、もうちょっと収入上がっていくわけじゃないですか?
🆃 収入が上がるとうれしい反面、自分で時間をコントロールできなくなるので、以前思ってたのが障がい者が障がい者を雇用する会社を作りたいと思ってます。
🄺 なるほど。
🆃 例えば写真を撮ってそれで終わりじゃなくて、レタッチっていう作業が必要なんですけど、レタッチャーとして一人障がい者を雇って完全100%の障がい者の会社を作りたいと思ってます。
🄺 なるほど。
🆃 僕は写真を撮ってくる、あと喋りで営業で収入源を引っ張ってくる。それが不得意な人はレタッチとか、もうレタッチとかテレワークでできますしリモートワークでもできますから雇用してレタッチをお願いします。その間に僕がまた別の営業をかけてっていうふうに、なんかもうちょっとみんな歩み寄って大きい大きい夢を育てていければ最高かなって思ってます。
🄺 もう最高ですよ。そこですよ。だから結局僕いつもいろんなところで言ってるんですけど、この障がい者雇用問題って解決するには、誰かがこうやってやらないといけないんですよ。
🆃 そうですね。
🄺 なので、もう先陣切ってぜひ障がい者を、一人でも二人でも三人でも雇用できるような会社に育っていってもらえたらいいなぁと思います。
🆃 はい。
🄺 髙橋さん、2週にわたってありがとうございました。
🆃 ありがとうございます。
🄺 最後に何か一言リスナーに向けてお願いします。
🆃 はい、障がい者雇用のファーストペンギンになるのは、自分だと思っていますので今後とも応援よろしくお願いします。
DJ. カジキング
上 村 総 さん Vol.1
🄺 さぁ今週も始まりました。アクセスの時間です。今週はですね、宮崎県を中心に全国9施設の就労支援事業所を運営されている「ガルヒ」さんという会社の、その9施設を全て統括管理している上村統括にお越しいただいております。
🄺 上村統括よろしくお願いします。
🅺 よろしくお願いします。
🄺 4月に新年度が始まりましたけども「ガルヒ」さんでは4名の方の就職達成者が出たばっかりということを伺ってるんですが、なんかすごいみたいですね、4名のうち3名がプログラマーで1名は事務系のお仕事ということを聞いてるんですけども、皆さん時給1000円以上なんでしょ?
🅺 皆さん、時給 1,000 円をいってますね。1,300 円から 1,400 円ぐらいの時給ですね。
🄺 マジですか!宮崎に住みながらでしょ?
🅺 はい、そうです。
🄺 その方達って訓練どれぐらいされてるんですか?
🅺 長い方でも2年ですので、早い方だと1年半ぐらいだったと思います。
🄺 最初パソコンとか触れてたんですか?
🅺 もう人それぞれですけども、その中にはパソコンに触れてない方も一度もやったことが無いという方もいらっしゃいます。
🄺 そこから約2年の訓練を経て時給 1,300 円ですか?
🅺 そうです(笑)。
🄺 めちゃくちゃ高いじゃないですか? まぁ統括たちの施設っていうのは、就労支援事業所なので就職者を送り出す側じゃないですか?
🅺 はい。
🄺 送り出す側で、そのITとかの部分を除いてどういったところを注意されてます?
🅺 そうですね、まあいろんな方がいらっしゃるんですけども、就職した時に困りごとがないように送り出すってことを一番に心がけてます。就職することがゴールではなくて長く勤務してもらえるように、企業側だったり雇い主さんにもその方の特性を知ってもらうことが重要ですので、サービス利用期間にその方の苦手なことをしっかり把握して、この方が「こういうところを配慮してもらえたらしっかり働くことができます」と、企業側に的確に伝えることが大切で、その中で働く上で新たな問題が出てきた時に、本人だったり企業側と話し合いを設けて改善できるように取り組んでます。
🄺 じゃあ面接の時にその利用者さんというか、ご本人さんが自分の口でこういうふうに企業側に「自分はこういったところにハンディーがあってここをこう配慮してもらいたい」と言う訓練のようなことをされてるわけですか?
🅺 はい、事前にお話をして本人さんにも自分の苦手なことをしっかり把握していただくということをしっかりやってます。
🄺 なるほど、これ難しいところですもんね。言い方一つでトゲがあるような表現に企業側からしたら聞こえちゃったりとかするし…。
🅺 そうなんですよね。
🄺 いい按配(あんばい)の言い方っていうところが難しいんじゃないですか?
🅺 そうですね。私たちも一応同行はさせていただくので隣の方でサポートはさせていただいてます。
🄺 なるほど、じゃあ同行した第三者がそれとなく伝えるっていうのは、なんかトゲがなくていい感じがしますよね。
🅺 やっぱり個人個人のやりとりだと、ちょっと誤解招くこともありますのでその辺もしっかりサポートできるようにしています。
🄺 久保書記長もよく言ってますけど、自分から「配慮してください」とか言っちゃうと必ず雇用のトラブルに発展する。障害者が合理的配慮っていう言葉を使うと必ずトラブルになるって、いつも口酸っぱくも耳にタコができるぐらい聞いてるんですけど、そういったワードをできるだけご本人さんが使わずに、雇ってもらう企業側に的確にいろんなハンディを伝えて円滑にいくっていう工夫が大事なんですかね?
🅺 ちなみにそういう面談の練習なんかもしますし、言葉のやり取りが特に大事になってきますのでそこはもう十分チェックして望んでもらえるようにはしてます。
🄺 なるほど、利用者さんが卒業する時って感動するんじゃないですか?
🅺 感動します! もうこれは本当にここに関してはいろんな方がいらっしゃいますけども、やっぱり特に大変だったご本人さんが一番大変な思いをされてるんだと思うんですが、その中で自分たちも支援していく中でいろんなことがあった方なんかは特に感慨深いものがあります。
🄺 よく学校の先生が手がかかった生徒ほど覚えてるみたいなことを一般的に言うじゃないですか? もうあれと一緒ってことでしょ?
🅺 そういう感じだと思います。
🄺 なるほど、でもそんなに感動するってあんまりないんじゃないですかねぇ。
🅺 やっぱり今まで一度も就職をしたことがなかった方だったりとか、就職してもなかなか長く勤められなかった方っていうのがしっかり就職されて、そこで仕事をしてお給料をもらって、またうちの方に遊びに来て「給料がこれだけだった」とかって言ってくれたりするとすごくうれしいものがあります。
🄺 自分パッと思うんですけど、ハローワークに障害者雇用枠が万年出てるような求人ってあるじゃないですか? ああいった求人に上村統括のところの利用者さんが就職したからといっても、多分その感動って生まれないと思うんですよ。
🅺 そうですね。
🄺 あまり施設がなくても最初から行ってても決まっちゃう可能性もあるわけですし、そこにはさっき冒頭に言ってた時給 1,000 円とか 1,300 円みたいな高賃金な就労を達成させたとか、一緒に達成したみたいなそれまでの道のりの苦しさみたいなものを共に感動を味わうからこそ、本当に感動になるんじゃないかなと思うんですけど、そんな感じで合ってますかね?
🅺 はい、もうその過程が本当に濃いければ濃いほど就労された時の喜びっていうのはひとしおだなと思います。
🄺 なるほど、まだまだ沢山就職しそうな方っていらっしゃるんでしょ?
🅺 はい、来月も再来月も就職が決まった方がいらっしゃいます。
🄺 毎月感動の話ですね。
🅺 寂しさもやっぱり半分はあるんですけど…。
🄺 でもガンガン送り出していかないといけないですもんね。
🅺 そうなんです(笑)。
🄺 じゃあ上村統括、来週もゲストで来ていただきたいんですけど、来週はどんなトークテーマで話しましょうか?
🅺 それこそ宮脇さんが先日、秋田県で厚労省の障害者雇用促進課の小野寺課長とご一緒だったとお聞きしたんですが、どういう方だったのかお聞きしてみたいですね。
🄺 なるほど、わかりました。じゃあそのホットなお題を来週はお伝えさせてもらえたらなと思います。
DJ. カジキング
上 村 総 さん Vol.2
🄺 皆さまおはようございます。今週のゲストは先週に引き続き、全国9つのエリアで就労支援事業所を展開されています「ガルヒ就労支援サービス」の統括をされている上村統括にお話を伺っていきます。
🅺 よろしくお願いします。
🄺 前回の最後に何の話しをしてましたっけ?
🅺 秋田県の厚労省のお話しのことですね。
🄺 はいはい、そうでした。3月に秋田県の湯沢市で就労支援セミナーみたいなものがあったんですね。そこは秋田県のユーザーの中ポツさん主催の就労支援講演会みたいなものだったんですけど、そこにもうこの番組でも再三口に出してるお名前の厚生労働省の障害者雇用促進課課長の小野寺さんも来られてて今回の法改正について、厚労省の見解みたいなものをお話しされてました。それで小野寺課長ですね。本当に熱い方でして法改正をされた時に「魂」を込めて法改正をされたっておっしゃってたんですね。
🅺 「魂」を込めてですか?
🄺 やっぱり法律の一条文を変えるのって多分なかなか大変なことだと思いますし、福祉寄りの政策と「生産性を求めるような労働をもっとしていこうよ」っていうような感覚といろんな衝突とか考えがあるので、そこの中に今回の法改正もただ単に低賃金でみんな数合わせで働くんじゃなくて、雇う側の企業も雇った障がいを持っている方に「スキルアップさせて高賃金な方にいくような雇い方をしなさいよ」っていうような内容のメッセージが込められてるんですね。
🄺 それでめちゃくちゃ面白かったのがその講演会の時に「第4条を皆さんお忘れなんですよ」とお話しされてたんですよ。これもこの番組の中で触れたことあるんですけど、障害者雇用促進法の第4条は、簡単に言うと「障がい者の方は頑張りなさいよ」みたいなこと書いてあるんですよ。法律のこの条文の構成って第1条から大事な順番に並べてあるんですね。なので当然、第1条が大事でそれを踏まえて第2条があってそれを踏まえて第3条があるみたいな流れ、ストーリーになってるんですね。なので今回法改正になった第5条っていうのは企業向けの法改正なんです。
🄺 雇う側の会社さんは障がい者に「こういうふうな待遇でスキルアップする環境を整えなさいよ、そういう措置を取りなさいよ」っていうものが企業向けの文章で第5条なんですけど、その前にあるのが第4条なんですね。そこは障がい者に向けて書いてあるんですよ。何が書いてあるかって言ったら「障がい者は努力しなさい」なんです。だから順番で言ったら先に「障がい者が努力して、努力している障がい者に対して企業はこういうふうに受け入れなさい」っていう順番なんですね。で今後この法改正によって世の中に就労支援事業所なんか特に障がい者送り出す側なので、この第4条の部分も「しっかり皆さんメッセージとして現場現場で伝えるようにしていってくださいね」みたいなことを言われていました。
🄺 小野寺課長の時間の尺っていうのが40分ぐらいだったんですけど時間忘れるぐらい瞬く間に時間が過ぎちゃって、ぜひ宮崎県でもやってもらいたいということで実はまだ小野寺課長に言ってないんですけど、なんと都城の中ポツさんにちょっと話をさせてもらってましてね。
🅺 そうなんですね。
🄺 宮崎県内でもぜひ開催しようっていう動きをしてます。
🅺 もうまさに「魂」を込めたセミナーをぜひ宮崎でもってお願いしようと思っていたところでした(笑)。
🄺 実はもう準備を進めてまして、ある程度日時と「こんな感じで流れてやります」っていうものを煮詰めた状態で、改めて小野寺課長には多分しかるべきところから行くことになるのかなと…。
🅺 ぜひ参加させていただければ…。
🄺 そうなんですよ。もう宮崎県中を巻き込んだ就労支援セミナー、就労支援講演会みたいなことをやっていければと思ってます。
🅺 私達もそこを理念に掲げているところなので、ぜひお話し聞いてみたいです。
🄺 そうですね、やっぱりその今回の法改正を踏まえて関係各所をこういうふうにやっていきましょうとか、再確認だったりとか、あとそれこそ就職を受け入れた側とか達成した側の事例なんかもその秋田の講演会でもやってたので、是非その時に上村統括もみんなの前で話してもらったらいいんじゃないかなと思いますけども…。
🅺 是非お話しさせていただけたらと思います。
🄺 それと久保書記長はもちろん来て下さるのが当たり前の話なので、もうこの3部作みたいなやつで…。あとB型事業所の方とか、作業系の方を雇用されている会社さんもゲストでお呼びしたりして、いろんなバリエーションで「こんな雇用の仕方してます」みたいなものを皆んなで発表できるような場にできたらいいんじゃないかなと…。
🅺 すごく楽しみなんですけど…。
🄺 そうなんですよ、もうワクワクドキドキです。でももう6月すぐですからね。
🅺 6月にしましょうか?
🄺 6月、7月でいきましょうか? みたいな、これもう言っちゃっていいのかな? これ多分中ポツさん聞いてるから「先に言うなよ」と多分なると思うんですけど、外堀を埋めるつもりでガンガン発信していこうと思うので、やらざるを得ない環境を作っていきたいなと思っております。
🅺 よろしくお願いします。
🄺 さぁ上村統括、2週にわたって宮崎県内のリスナーさん、そして石垣島の皆さん、さらにオーディーで全国の方が聴かれてので、障がいをお持ちの方、それに関わる支援関係者の皆さんに対して何か最後一言メッセージをお願いします。
🅺 はい、障がいがある方でもしっかり自分のことを把握されて、そこを克服することによって就職することができます。私たちも全力でサポートしますので一緒に頑張っていきましょう!
🄺 上村統括、2週に渡って出演いただきありがとうございました。
🅺 ありがとうございました。
DJ. カジキング
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